【相場の永遠の問い】テクニカルか、ファンダメンタルか。

株の売買をやるやり方は十人十色です。

・単一(少数)銘柄に特化するか、多数銘柄を扱うか。

・テクニカルを重視するか、ファンダメンタルで行うか。

・分割買いをするか、狙い撃ちをするか。

・買いをやるか、売り買い両方から入るか。

狩りする豹は「単一銘柄、テクニカル重視、分割、売り買い両方」

でうねりをとっていくことを目標としています。

立花さんと同じ系統です。

もちろん、一つのやり方だけが正解ではなく、いろいろなやり方で成功している人も、そうでない人もいるかと思います。

初心者相場師としては悪い癖なのだそうですが、どうしても頭で理解したい、というところはあります。それと並行して実践しているのでまあ、許してください。

そういえば、20年くらい前に林倫太郎先生にお会いしにある夏の日水蜜桃を手土産にお伺いしたことがあった。尊敬する人にお会いできて舞い上がって何を話ししたのかは完全に忘れてしまったが、怒られた。「あなたみたいな人は財産を失うから株などやらないほうがいいw」あのころから少しは成長したと思うんだけどね^^

閑話休題

〇銘柄を絞ること。

単一銘柄、あるいは特定の業界だけを扱うことのメリットはその業界に関して詳しくなること。日経新聞の切り抜きを行っているがとても全業種を扱うことはできない。特定業界だけであればできないことはない。(輸送のほかに、為替・エネルギー、その他と三分野に分けて切り抜きしています)

自動車もエンジン関係、CASEの話、貿易摩擦、業界再編、など知っておきたい知識は膨大です。大体新聞の情報量は新刊書1冊分といわれているので焦点を当ててみていないととても手が回らない。(それだけでも大変なのですが)

現在は手書きでなくエクセルを使っていますが、いろいろ加工するためにデータを移すのにも銘柄は絞ったほうがいい。もちろんITを使って自動収集することも可能でしょうが。

前提としては売りと買いの両方から入れること。特定業種は同じような動きをするでしょうから、買いだけだとある時期は利益を上げるのは難しい。立花さんも信用売りのできなかった時期のパイオニアでは損切回数が増えた記載しています。(P216)。それでも巨額の利益を上げられているようですが。

あなたも株のプロになれる―成功した男の驚くべき売買記録

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 〇テクニカルを重視するか、ファンダメンタルで行うか。

これはどちらがいいとかという話ではなく投資スタイルでしょうね。ウオーレン・パフェットは低位株重視で巨額の利益を上げているのも事実。

自分の目指す投資スタイルを明確にしてその頂上を目指すようにすればいいと思います。

立花さんの本はヴェテランの人が書いたもの。できるだけ初心者にわかりやすいように書いてくださっていますが、どうしても初心者と経験の差がありますのでわかりにくいところがあります。まあそのあたりを新人相場師の狩りする豹が解読していくというのが本ブログの流れなんですが。

立花さんのスタイルはテクニカル、ファンダメンタル(材料)で大別すれば確実にテクニカルになると思います。つまり相場の今後は今までの値動きに聞けと。

ファンダメンタルというか、材料で投資判断することの問題点として考えられるのは

 

①いろいろある情報、環境のなかでその材料(情報)がどれだけインパクトがあるのかの定量評価ができにくい。その情報(新製品開発、M&A、あるいは為替のような外部要因)がいろいろある情報の中でどれほど株価に影響するのか、という定量評価ができない(定性評価、上がるか、下がるかでさえ)事です。

②相場師がその情報を手に入れた時にどれだけ織り込み済みなのかの判断ができない。情報通の人たちがすでにその情報を手に入れてう理解した結果、価格がすでにその材料を踏まえたうえで形成されていれば「材料出尽くし」のような解釈で反対方向に動くこともあります。

その情報が時間軸で短期、中期、長期にどのレベルで影響するのか、売買の基準としてどの時間軸を重要視している人が多いのかわからないでしょう。マツダで言えば新機軸のSkyactive関連の技術が公表されたときそれを評価して株価が上がりましたが短期中期的に採算に関係がないことが分かったとたん、現在の長期低落につながっています。

あるいは材料(情報)としてははるか前に出ているのにようやくその重要性を市場が理解して株価が動くというようなこともあります。足元の輸送業界で言えば、為替想定、例えばマツダは107円/$で想定していますが、今は113円。マツダは5円変動すると1265億円も利益が変動するそうです。ほんとかな、という気がしますが。

toyokeizai.net

これが現在の株価にどれだけ反映されているというかは不明ですが、たぶん、決算発表があったときに株価の変動要因になるとおもいます。

さて、今まで見てきたようにニュース、材料、情報が実際の株式売買の判断には役に立たない、ということがお分かりいただけたと思います。では何を判断にすればいいのか。

 それが今までの株価の変位、つまりテクニカル分析ということです。どれだけ織り込み済みか、などのいろいろな要因を反映しているのが株価変動ですからそれをもとに株式投資の判断をすればいいというのがテクニカ来る分析。もちろんいろいろ流派があります。中源線や坂田罫線、などなど。

第1回 数多くあるテクニカル指標を体系的に解説|テクニカル分析ABC |ガイド・投資講座 |セミナー・マーケット情報|株のことならネット証券会社【カブドットコム】

まあ、どれを使ってもいいんですけど狩りする豹が疑問に思ったのはテクニカル派の立花さんが、著書の中で

「新聞の保存は現在まで続いています。私が過去三十年間でいろいろ試してきたうちで、はじめの頃から正しかったのは、この新聞を保存することだけでした。」P22

「相場そのものの性質上、経済の常識や景気動向に無知であったり、変動に鈍感であってはいけません。それは必須のものです。」P221

とあちこちで単に株価だけでなくいろいろな情報の重要性について触れられています。

そのような情報と現在までの値動きとどちらを優先するのか、というのが初心者レベルでは疑問に思ってしまいます。現時点での狩りする豹の解釈としては「最終的に売り買いの決断は値動きによる。ただしその値動きを感じ取るにはその時の市場情報なりファンダメンタル的な情報がなければいけない」になると思います。ファンダメンタル情報が新聞に出たらからと言ってそれで売り買いの判断するのではなくそれまでの終値の動きを感じ取るときの背景になる。
ここで大切なことは具体的に「解釈」してはだめということもあります。それでは材料勝負の当て屋とあまり変わりません。

この辺りは何かの指標的な機械的に判断できるものではなく、感覚的に身につけなければいけない、技術的なものと解釈しています。

このあたりは理解できるという範疇のものではなく、体感できるかどうかの範疇になります。信じる者は救われる的な宗教に近いのかな。

もっと正確に言えば徒弟制度のようなものかと思います。私の師匠は立花さんで少なくとも大筋においてはまずは言っていることを取り入れることから進めます。まあ、手書き折れ線図はまだ書いていないのですけれどね^^(エクセルの線画機能が優秀なので)

後の分割するかどうか、売り買いするかはすでにふれてきましたので省略します。