【林輝太郎語録①】相場師は変動感覚と売買技法で利益を出していく。
狩りする豹です。
年末年初の大荒れの相場と異なり、比較的穏やかな日が続いておりますが皆様はいかがお過ごしですか。
今までは立花さんの本から取り上げていましたが、今回から林輝太郎先生の本から取り上げることにいたします。
・トレードを10回こなしたので、本を読まない(余分な知識を入れない)という縛りを外した。
・立花さんの「あなたも株のプロになれる」という本の内容の技法的な主要部分は大体紹介した。
という事もありますので、当面、林輝太郎先生のこちらの本から
立花さんの本もそうでしたが、こちらの本も学問的に体系化されたというよりは読者にとって役に立ちそうな情報、事例集といった感じであり、くどいくらい簡単なことを説明しているところがある反面、本人はわかっているから大切なところと思われるのにさらっと書かれてしまっているところもある。
絶対に初心者にはわからないなぁという個所の例。
「誰でもそれぞれ自分なりに見通しを立てる。理屈っぽい予測も、その人の感覚(感じ)による予測も、好き嫌い(例えば買いが好き、売りが好き)による予測もあるだろうからそれによる外はない。
筆者は技術論者だから、変動感覚と売買技法で利益を出してゆくから、前期の予測は感覚(感じ)でよい、と思っている」P49
「最後に危機管理。要するに失敗(見通しの誤りとそれによる建玉の誤り)を早く処置することだが、ほんとうは「失敗した」とどこで感じるかという感覚的なものだし、技術論者にとってはそれだけだが、技術論者でない人にとっては「逆差し」以外にはないのである。
しかし、これこそ言うは易く行うのは難し、で、あのベアリング証券の倒産を見てもわかる。が、それをしないと生き残れないのであるから、各人それぞれ自分なりの「損切り」「決断」のやり方を身に着ける以外にはないのである」P50
立花さんもそうでしたが自分の「感じ」で予測して玉を立てる。日々の株価の動きが予測からずれてきた時、自分の「感じ」を修正して予測を建て直し玉を整理する。
その前提として場帳、グラフを毎日作成して変動感覚を磨いていく必要があります。
今回の一連の豹の売買をその時のグラフとともに振り返ってみます。
〇 1月11日時点
#この時点でのポジションは2-0 空売りの制限は10枚までです。
この日の終値は1183.5円と昨日よりは10.5円高。一昨日よりは三円安でした。
・制限枚数10枚に対して現時点ではまだ2枚。
・株価は一次近似線の上
・空売りは安全サイドを確保したうえで積極的にいく方針。
という状況から変動感覚ではなく、理性的・論理的に翌日1枚新規売りを実施すると判断しました。
1月15日
♯週明けのこの時点でのポジションは3-0、空売りの上限は10枚まで
「一次近似線にKissをしており、これ以上売りはできない領域です。
リターンは少なくなるかもしれませんが、当面は買い増しは控えて手持ち空売りの最適な手仕舞いのタイミングを狙いたいと思います。」
この時点では弱気の相場観を持っていましたが、ルール的にポジションを広げられなくなっていたので静観して場の動きを待ちました。この時点の想定通り、このまま株価が下がれば手持ちの3枚で利益を確保することになります。
1月16日
♯この時点でのポジションは3-0、空売りの上限は10枚まで
「株価としては現在中立なんですが、これだけ近似線近傍でとどまっているという事は場の動き自体がどちらに振れるのか迷っている感じがします。
具体的な根拠はないのですがここから上伸する可能性があるのではないかと感じています。一度手仕舞って、また売りなおすか」
一次近似線の上を沿うように株価が若干下落しました。
前日の15日までの相場観、予想は下落だったのですが、この日のほとんど動かない株価を見てここ数日のちゃぶつきは下落前の段階ではなく、急激に上昇してきてしまったための一時的な踊り場なのではないか。という相場観が生まれました。これは理屈や事前に決めていた基準ではなくたぶん、林先生や立花さんが言われる相場観だと思います。
この時の空売りは制限10枚中3枚までしか売っていなかったので、後7枚で売り上げるナンピンが可能でした。しかし、この時の感覚は上げの感触が強力でナンピンでは対処できない恐怖感が強かったです。それに感覚に素直に従い従い翌日の寄付きで手じまいしました。
これが林先生の言う相場観というものかもしれません。この時の売買では結局マイナスになってしまいましたが、豹も少し相場感覚というものが理解できたような気がしたのは進歩なのかもしれない、と思っています。
〇1月18日
「昨日の寄付きで空売りを手仕舞いして手数料605円込みで1105円の損失確定したことは昨日うpした通りです。もしあのまま持ち続けていたら今日の終値ベースでは3810円と三倍以上の含み損になってしまったところでした。
あのタイミングで手仕舞ったのは最適な方法ではなかったにせよ、まあ今になってみれば良かったのかもしれません。」
今後どう動くかは確実なことは言えませんが、今の相場観では75日移動平均線までは騰がりそうだ、というところです。そうであれば今回の損切りは正解であったという事になります。その過程でリスクを売買技術で抑え込みながらできるだけ高いところで空売りをしていこうかと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。皆様に相場の神様のご加護のあらんことを(V)o¥o(V)