投資と心理学

狩りする豹です。
相変わらず相場は乱高下していますが、皆さんの成績はどうなっていますか?
逆張りで枚数を抑制、〇をつけることを心がけていればそれほど難しい局面ではないかもしれません。

今日は相場関連の記事や本ではあまり取り上げていない視点の話をしていきたいと思います。

心理学です。

 

以前の記事で「相場とは究極的に内面の欲望と恐れとの闘いかもしれない」、というようなことを書いたことがあります。株式相場の極意として胆力だ、肝だのような精神論を言う人もいる。立花さんはそういう考え方を排除していますが。

 精神論的な話は昔からよくあるのに心理学的なアプローチをしている文章や考察を見た覚え場ない。相場をやる人にはそういう分野の人がいないのか、あるいは一人でやるものが基本なので相手がいないからコミュニケーションスキルとか不要なので心理学の必要性がないように見えるからか。

 相手がいなくても自分はいます。自分がどのような人間なのかを分析するのには心理学的アプローチは有効だと思います。

 なんでこんなことを言い出したかというと、最近ある人のブログを見て気が付いたことがあったのです。その人もファンダメンタルからテクニカル派に転向した人でそういう点では豹とよく似ているのですが一点大きく異なることがブログにありました。

「私はすぐにリバレッジを効かそうとする癖があるので注意しなければいけない」

私にはこのような衝動はない。リバレッジどころか預けている資金を現物でも半分も運用していない。自分で縛りをかけていることもあるが基本、リスクが怖くて大きくかけられないというところであります。

このブログの人、仮にAさんとしておきますが、似ているところもあるのですが資金運用、投入に関して正反対の対応です。このような差はどこから来るのか。

 心理学もいろいろな流派や考え方があります。実務上の有益性を重視した立場の心理学を応用心理学という事がありますが、今回取り上げたいのはNLP神経言語プログラミング)という名前の心理学です。コーチングにもよく使われるのですが、詳しく知りたい人は、たとえば

コーチングのすべて ― その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで - ジョセフ・オコナー, アンドレア・ラゲス, 杉井要一郎 - Google ブックス

 

この心理学での重要な概念の一つにメタプログラムというものがあります。簡単に言ってしまえば思考のクセ、性向と言い換えることができます。何かを判断するときにどこに注目するか、どういう方向から見るか、という点で人が異なるという理解です。

メタプログラムはいくつもあり、NLP内の流派によって異なりますが、Aさんと私の異なるメタプログラムは、重要な一つで「(危機)回避型」か「オプション(利点追求)型」か、というものです。
「(危機)回避型」は例えば新しい状況や洗濯があった時に、何ができるか、よりもそれを選択した時にどういうリスクが発生するのか、という点に注目しやすい人です。

一方「オプション(利益追求)型」はその選択によってうまくいった場合どういう利点があるのか」といった視点でものを見る傾向にあるという事です。

相場について当てはめてみると
豹のような「(危機)回避型」の人は、新規買い出動に際して、「株が下がる可能性はどのくらいあるのか、下がった場合どう対処しなければいけないか」という事をまず考えてしまいます。

Aさんのような「オプション(利益追求)型」の人は「これで明日〇円上がれば、〇万円の儲けだ」さらに言えば「信用で3倍買えば利益も三倍だ」になるかもしれません。

どちらが優れているとかそうでないとかはNLPは言っていません。そのような傾向にあるという事を自覚したうえでそのメタプログラムの欠点を補正したり、長点を伸ばすようにしてあげればいいのです。

豹の場合は「ここで慎重すぎるのは豹のメタプログラムのせいだから、思い切って買ってみよう」というような判断を最後にできればいいのかなと思います。

「(危機)回避型」は一見、オプション型に比べてなにか大きなことができないのではないか、と思われるかもしれません。NLP業界で話題になる件に、「史上最強の「(危機)回避型」は誰か、というものがありますが、「マザーテレサ」という答えが一般的です。マザーテレサらしい言葉を最後に上げたいと思います。

皆さんの相場が明るいものでありますように(V)o¥o(V)

 

考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。